住民アンケートに基づく避難行動特性を考慮した津波避難リスク評価の試み

書誌事項

タイトル別名
  • A Trial of Risk Assessment of Tsunami Evacuation Taking Citizens' Behavioral Characteristics into Consideration
  • 住民アンケートに基づく避難行動特性を考慮した津波避難リスク評価の試み : 茨城県神栖市におけるL2津波想定を対象として
  • ジュウミン アンケート ニ モトズク ヒナン コウドウ トクセイ オ コウリョ シタ ツナミ ヒナン リスク ヒョウカ ノ ココロミ : イバラキケン カミスシ ニ オケル L2 ツナミ ソウテイ オ タイショウ ト シテ
  • Based on Questionnaire and the Supposition of Level 2 Tsunami in Kamisu City, Ibaraki Prefecture
  • 茨城県神栖市におけるL2津波想定を対象として

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抄録

本研究では,L2津波想定と住民の避難行動特性の実態の双方を考慮して津波避難のリスク評価を実現することを目的として,まず神栖市全域において自治会加入全世帯を対象とするアンケート調査を実施し,このデータに基づき住民の避難行動特性に関する各種の原単位や分布を仮定した。また一方で,茨城県によるL2津波想定結果を用いてGIS解析を行い,避難経路等と津波浸水域との重ね合わせを考慮して浸水域脱出までの最短経路等を特定を行った。この両者を踏まえ,表計算ソフトによって地震発生後の浸水域未脱出者の時系列推移を計算し,これを津波避難リスクと捉えた。避難経路上で津波浸水に巻き込まれる可能性がある住民は12,500人あまりと推定され,茨城県の想定で市街地への浸水開始とされる時刻に半数以上が浸水域から脱しきれない。この現状に対して,避難実施率の向上,即時避難率の向上,及び,避難先・避難経路の適正化という各改善策を個別及び組み合わせで施した場合の津波避難リスクを比較・評価し,それぞれの効果の検討について検討を行った。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 49 (3), 327-332, 2014

    公益社団法人 日本都市計画学会

参考文献 (1)*注記

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