加熱操作法ごとの中華鍋の省エネ性およびCO₂排出量削減効果の評価

• 三神 彩子

  東京家政大学 東京ガス株式会社

• 喜多 記子

  東京家政大学

• 佐藤 久美

  東京家政大学

• 長尾 慶子

  東京家政大学

書誌事項

タイトル別名

• Comparative Effects on Energy Requirements and CO₂ Emission of Different Methods of Cooking by a Wok and Other Cookware
• 加熱操作法ごとの中華鍋の省エネ性およびCO2排出量削減効果の評価
• カネツ ソウサホウ ゴト ノ チュウカナベ ノ ショウエネセイ オヨビ CO2 ハイシュツリョウ サクゲン コウカ ノ ヒョウカ

抄録

本研究では，幅広い料理法に対応できる中華鍋（鉄製）の特性を活用し，省エネルギー効果およびCO₂排出量削減効果をはかることを目的に，「炒める」「焼く」「揚げる」「蒸す」「煮る」の 5操作法別に代表的な調理での他の鍋類との比較を行い，調理時のガス・水使用量，試料内部温度，仕上がりまでの加熱時間を測定し，さらにCO₂排出量に換算した。　炒める（キャベツ炒め）では，中華鍋は鉄製フライパンと比較し約26％，テフロン加工フライパンとでは約56％，焼く（ハムステーキ）は，中華鍋は鉄製フライパンと比べ約13％，テフロン加工フライパンとでは約47％，揚げる（トンカツ）は，揚げ鍋と比較し約16％，蒸す（蒸しイモ）は，中華鍋で蒸籠を使った場合と西洋蒸し器とで比較すると，約7％のCO₂排出量削減効果が得られた。煮る（煮豚）では，中華鍋によるCO₂排出量削減効果はみられなかった。以上5項目中4項目の加熱操作の中華鍋使用の料理で7～56％のCO₂排出量削減効果が確認できた。

収録刊行物

• 日本調理科学会誌

  日本調理科学会誌 43 (2), 98-105, 2010

  一般社団法人 日本調理科学会

キーワード

• エコ・クッキング
• エコロジー
• 省エネルギー
• 地球温暖化防止
• CO₂排出削減
• 加熱調理

詳細情報

• CRID: 1390853647016995200
• NII論文ID: 110007610376
• NII論文ID: 130004700858
• NII書誌ID: AN10471022
• DOI: 10.11402/cookeryscience.43.98
• ISSN: 21865787
• ISSN: 13411535
• NDL書誌ID: 10669222
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10669222
• Web Site: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10815687
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • NDL-Digital
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可