頭頸部皮膚悪性黒色腫に対するセンチネルリンパ節生検及び頸部リンパ節郭清術についての検討(第一報:センチネルリンパ節生検について)

書誌事項

タイトル別名
  • Sentinel Node Biopsy and Neck Dissection for Cutaneous Head and Neck Malignant Melanoma (Part1: Sentinel Node Biopsy)
  • アタマ ケイブ ヒフ アクセイ コクショク シュ ニ タイスル センチネルリンパセツセイケンオヨビ ケイブ リンパセツカクセイジュツ ニ ツイテ ノ ケントウ(ダイイチポウ)センチネルリンパセツセイケン ニ ツイテ

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抄録

2002年12月から2010年9月末まで国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科において頭頸部皮膚悪性黒色腫に対しセンチネルリンパ節生検を行った24症例に対して検討を行った.センチネルリンパ節は,全例同定可能で同定リンパ節個数は,1~6個(平均2.9個)であった.センチネルリンパ節同定部位(重複あり)としては,耳下腺リンパ節が最も多く24例中16例(66.7%)に認めた.その中で中顔面原発症例は,15例中14例(93.3%)と高頻度でセンチネルリンパ節が同定された.原発巣が頭頂部の症例については,全例レベルVにセンチネルリンパ節が同定された.また,皮膚悪性腫瘍に特徴的な表在性リンパ節(浅頸リンパ節/耳介後リンパ節/浅耳下腺リンパ節)は,24症例中9例(37.5%)に認め,これらに対する留意が必要と考えた.センチネルリンパ節に病理学的転移を認めた症例は8例で,全例に選択的頸部リンパ節郭清術を施行した.全24症例の5年生存率は,86.5%であった.

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