2D/3Dレジストレーション法による肩関節動作解析の撮影条件の検証

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抄録

2D/3Dレジストレーション法を用いた肩関節動作解析において撮影条件の違いによる精度変化を検討した.対象は健常成人3名とし両側肩関節を肩甲骨面上にて下垂位,自動挙上60,120度するよう指示し透視装置で正面像,45度斜位像および10度上方向からの正面像,45度斜位像を撮影した.2D/3Dレジストレーション法を用い,骨モデルを透視画像に5回マッチングさせ空間座標を計測した.評価項目はX,Y,Z軸方向への移動と回転成分6要素の残差の標準偏差とした.移動・回転成分の誤差平均は肩甲骨、上腕骨ともに10度上方正面像で低値であった.10度上方正面像の各挙上角度における誤差平均は他群と比較して0度上腕骨の移動・回転成分と60度における肩甲骨の回転成分を除き全て低値であった.各骨の重なりを最小にする10度上方から入射させた正面像は骨の描出を容易にすることでより高精度の解析を可能とする手法の一つと考えられた.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 38 (3), 791-794, 2014

    日本肩関節学会

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