糖尿病患者に発生した肩腱板断裂の臨床像に関する検討
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抄録
糖尿病罹患患者に発生した肩腱板断裂患者の術前の臨床像の特徴を明らかにすることを目的とした.対象は,当院で肩腱板断裂の手術が行われた患者153例158肩で,手術時平均年齢は62歳であった.糖尿病(DM)群30肩,非DM群128肩であり,罹病期間,術前のJOAスコア,断裂の大きさおよび麻酔下での他動関節可動域を2群間で比較した.罹病期間はDM群で短い傾向があったが有意差はなかった.JOAスコアは2群間に差がなかった.3cm以上の大断裂の割合はDM群で有意に少なかった.可動域では,屈曲,下垂位外旋,外転位外旋はいずれもDM群で有意に小さかったが,外転位内旋は2群間に差がなかった.糖尿病罹患した肩腱板断裂患者では,罹病期間が短い傾向があり,大断裂が少なく,可動域は低下していた.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 38 (3), 896-898, 2014
日本肩関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204757981824
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- NII論文ID
- 130004705625
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可