ラブドイド形質を伴う肺大細胞癌の1手術例:本邦報告例の検討

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  • A case of large cell carcinoma of the lung with rhabdoid phenotype

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抄録

症例は,40歳代,男性.主訴は血痰.胸部CTで右肺S1に3.5 cm大の腫瘍を認め,気管支鏡で肺悪性腫瘍と診断,組織診断は確定できなかった.組織診断と治療目的に右上葉切除術を施行.病理組織検査にてラブドイド形質を伴う大細胞癌(large cell carcinoma with rhabdoid phenotype:LCCRP)と診断された.LCRPPは1999年のWHO肺胸膜腫瘍の組織分類より新たに大細胞癌の特殊型に加えられた.進行が早く予後不良であることが知られ稀な疾患ではあるが治療に難渋することが多い.自験例は術後4年7ヵ月無再発生存中である.本邦における3年以上の長期生存の報告例は5例のみで,極めて稀な症例と考えられた.

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