書誌事項
- タイトル別名
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- Diagnostic and therapeutic study of the strategy for mandibulectomy of squamous cell carcinoma of the lower gingiva by evaluating invasion to the mandible
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抄録
下顎歯肉扁平上皮癌は薄い歯槽粘膜から発生するため,早期に顎骨浸潤を来す。そのため,切除範囲の決定には,画像診断による骨吸収型と深達度の評価が重要となる。そこで,病理組織学的悪性度,画像と病理組織学的骨浸潤様式を再検討し,切除法の妥当性について検証した。<br>群馬大学医学部附属病院歯科口腔外科にて外科療法を施行した37例を対象とし,画像診断と病理組織学的診断について検討し,切除範囲の妥当性を検証した。浸潤増殖様式が高度になるに従い,画像における骨吸収型も高度となり,病理組織学的な骨浸潤も高度となる傾向であった。画像診断の正診率は75.7%であり,炎症による骨吸収との鑑別が困難であった21.6%は過剰評価となった。切除範囲の設定は概ね妥当であったが,局所再発を来した1例は,組織学的悪性度の高い症例であった.高度の浸潤増殖様式を示し,下顎管に達する虫喰い型骨吸収を呈する症例では,区域/半側切除を実施する際には,水平方向へのより拡大した切除範囲を設定する必要性が示唆された。
収録刊行物
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- 頭頸部癌
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頭頸部癌 40 (3), 318-323, 2014
日本頭頸部癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205222342656
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- NII論文ID
- 130004706087
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- ISSN
- 18818382
- 13495747
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可