書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Hilar Bile Duct Cancer Occurring 13 Years after Resection of a Congenital Choledochal Cyst
- 症例 先天性胆道拡張症術後13年目に発生した肝門部胆管癌の1例
- ショウレイ センテンセイタンドウ カクチョウショウ ジュツゴ 13ネンメ ニ ハッセイ シタ カンモンブタンカン ガン ノ 1レイ
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抄録
症例は64歳,女性.2000年に先天性胆道拡張症に対して総胆管嚢腫切除,胆嚢摘出,胆道再建術(Roux-en Y再建)を施行された.術後は年に1回の画像検査を行っていたが,2013年1月のMRI検査で肝門部腫瘤を指摘され,当院を紹介された.腹部造影CT検査で肝門部に長径55mm大の腫瘍を認めた.左葉側は左肝管まで,右葉側は前後区域枝の分岐部まで腫瘍進展を認め,肝門部胆管癌(T2N0M(-) Stage II)と診断し,同年4月に肝右葉切除・胆道再々建術を施行した.術中超音波検査で腫瘍は肝門部から右肝管にかけて存在したため,胆管は左肝管の末梢側で切離可能で,術中迅速病理検査による胆管断端は陰性であった.術後病理診断では,pT2N0M(-) pStage IIであった.しばしば,先天性胆道拡張症では分流手術後の胆管癌の発生が問題となるため,胆道癌発生に留意した長期間の経過観察が重要であると考えられた.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 75 (5), 1402-1406, 2014
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679829174656
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- NII論文ID
- 130004706299
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- NDL書誌ID
- 030758208
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可