乳頭部切除後十二指腸切開部に着床性再発が疑われた乳頭部癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Duodenal Recurrence due to Implantation following Transduodenal Ampullectomy of the Cancer of the Ampulla
  • 症例 乳頭部切除後十二指腸切開部に着床性再発が疑われた乳頭部癌の1例
  • ショウレイ ニュウトウブ セツジョ ゴ ジュウニシチョウ セッカイブ ニ チャクショウセイ サイハツ ガ ウタガワレタ ニュウトウブガン ノ 1レイ

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抄録

近年,早期乳頭部癌を含めた乳頭部腫瘍に対して縮小手術が行われている.今回,乳頭部癌に対して経十二指腸乳頭部切除術を施行,十二指腸切開部に着床性再発(以下,implantation)を疑わせる再発をきたし,膵頭十二指腸切除術を施行した1例を経験したので報告する.<BR>症例は65歳の女性,腹部不快感を主訴に来院.精査の結果,異型乳頭腺腫のため経十二指腸乳頭部切除術を施行し,病理組織学的診断は乳頭部癌であった.術後3年半の経過観察中,上部消化管内視鏡検査で乳頭部対側に20mm大のSMT様病変を認め生検の結果,乳頭状腺癌であった.前回手術時の着床性転移による再発を疑い,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的診断はmucinous adenocarcinomaであり,稀ではあるが,初回手術によるimplantationによる再発が強く疑われたため報告する.

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参考文献 (4)*注記

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