血液透析施行中の血圧変動と二次微分脈波の波形変化

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タイトル別名
  • The relationship between intradialytic hypotension and the second-order derivative of plethysmogram
  • ケツエキ トウセキ シコウ チュウ ノ ケツアツ ヘンドウ ト ニジ ビブンミャクハ ノ ハケイ ヘンカ

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抄録

本検討は, HD施行前のSDPTG波形パターンの違いによる患者因子の特徴と, HD施行中に反復測定したSDPTG波形と血圧との関連性について検討した. HD患者81名を対象とした. 二次微分脈波の波形より正常型 (Ⅰ型) と異常型 (Ⅱ型) に, さらにⅡ型を, 心拍出量と関連するとされるc波の有無よりⅡ-a型とⅡ-b型に分けた. HD施行前のSDPTGがⅡ型波形を示す患者では, Ⅰ型波形患者に比較して血管石灰化やPADの合併率が高かった. HD施行中の血圧は, Ⅰ型に比較してⅡ-a型で有意に低く, Ⅱ-a型に比較してⅡ-b型で有意に低値を示した. 血圧低下発生率は, Ⅰ型群で4.7%, Ⅱ-a型群で15.8%, Ⅱ-b型で40.7%であった. HD施行中のSDPTG波形はさまざまに変化し, 血圧低下発生と関連することが示唆された. HD施行中のSDPTG波形によって, 血圧低下発生を発見できる可能性が考えられる.

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