ニューキノロン系抗菌剤による即時型アレルギーの3例

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  • Three Cases of Immediate Hypersensitivity to Quinolones: Analysis of Cross-reactivity between Quinolones
  • ―交差反応についての検討―

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抄録

ニューキノロン系抗菌剤による即時型アレルギーの3例を経験した。ニューキノロン系抗菌剤は構造式上,本環の母核が2環もしくは3環から成るものに大別される。症例1では2環系キノロンのシプロフロキサシンとモキシフロキサシンが,症例2では3環系キノロンのレボフロキサシンとパズフロキサシンが,症例3ではレボフロキサシンとその光学異性体を含むオフロキサシンが,それぞれ感作薬剤と交差反応を示した薬剤であった。抗原決定基は2環系キノロンでは1位側鎖のシクロプロピル基,3環系キノロンではピリドベンゾオキサジン環にあると考えた。同系のキノロン同士では交差反応が生じやすく,他系統間では起こりにくいと考えた。(皮膚の科学,13: 278-284, 2014)

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 13 (4), 278-284, 2014

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

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