水晶体嚢と細菌と眼内レンズ
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- 小早川 信一郎
- 日本医科大学多摩永山病院眼科
書誌事項
- タイトル別名
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- Lens Capsule, Bacteria and Intraocular Lenses
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抄録
白内障術後眼内炎の発症機序は不明な点が多い.筆者らは,前房内に迷入した細菌が眼内レンズ(IOL)表面に定着増殖後,眼内へ拡散するとの仮説を立て,IOL素材と細菌の付着性,増殖開始後の眼内への拡散経路,ドラッグデリバリーシステムを応用した眼内炎予防法について検討した.IOL素材と細菌の付着性では,シリコーン,PMMA,アクリルの3素材に関して,腸球菌と表皮ブドウ球菌ともに48,72時間後ではシリコーンがもっとも少なく,アクリルがもっとも多かった.つぎに,水晶体嚢内で細菌が増殖した際の組織学的変化は,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)および表皮ブドウ球菌はともに水晶体嚢の内側に付着していたが,MRSAでは水晶体嚢へ直接浸潤,埋没,水晶体嚢から圧出された所見が観察された.ドラッグデリバリーIOLならびにソフトコンタクトレンズ(SCL)の有用性では,抗菌薬前房内投与や点眼液と同等以上の効能を確認した.
収録刊行物
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- 日本白内障学会誌
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日本白内障学会誌 26 (1), 20-25, 2014
日本白内障学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680725683328
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- NII論文ID
- 130004708176
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- ISSN
- 2188613X
- 09154302
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可