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- 宮岡 由規
- 徳島大学医学部皮膚科学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- Morphological and Physiological Analyses of Hyperpigmentation of the Neck in Adult-type Atopic Dermatitis
- アトピーセイ ヒフエン ノ ケイブ ヒフ ニ ミラレル シキソ チンチャク ノ ケイタイガクテキ ・ セイリガクテキ ケントウ
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抄録
成人型アトピー性皮膚炎の独特な皮疹とも言える頸部色素沈着の成因について考えるため,これを有する患者27名を対象として頸部皮膚の形態的・生理学的な特徴を検討した.デジタルカメラ,ビデオマイクロスコープで記録した表面形態像,皮膚の分光反射率と色(L*a*b*),角層水分量(コンダクタンス),経皮水分蒸泄量(TEWL)について解析した.また6名の患者に1年間間歇的にタクロリムスを外用し,その効果についてこれらの計測値の変化より評価した.結果,(1)頸部色素沈着は臨床的にゼブラ型,びまん型,中間型(部分的にゼブラ,網状,島状の色素沈着がみられるもの)に大別された.(2)頸部画像の輝度解析の結果,ゼブラ型ではLanger割線に沿った色素線条の方向性と周期性を認めた.線条間の平均距離は2.03±0.58 mmであった.(3)ゼブラ型では色素線条間の非色素沈着部はやや隆起して数珠状に並び,軟毛を認める例が多かった.また毛包間の距離に一致する約2 mm間隔で並ぶことから,非色素沈着部はPinkusのtransverse ordering of hair groupsに一致する毛包の連鎖と思われた.(4)色素沈着は皮丘・皮溝とは無関係に生じていた.(5)患者皮膚は健常対照に比べ,色素沈着の程度(L*とa*から誘導)が有意に強く,特にゼブラ型では吸光度のパターンからみて組織学的色素失調があると推定された.これらの結果より,毛包部の隆起を避けて,その間の皮膚にメラノファージを伴った色素沈着が生じた場合にゼブラ型になると考えた.さらに,(6)角層水分量は健常対照に比べ有意に低下していたが,TEWLは有意差を見なかった.(7)タクロリムスの外用で角層水分量は全例で増加したが,頸部色素沈着は短期には改善しなかった.
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 114 (1), 25-34, 2004
公益社団法人 日本皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680715889920
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- NII論文ID
- 130004708302
- 10012951955
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- NII書誌ID
- AN00196602
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- NDL書誌ID
- 025120970
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可