ヘルペスウイルス感染症

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  • ヘルペスウイルス カンセンショウ

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抄録

ヒトを自然宿主とするヒトヘルペスウイルスは,単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus,HSV)1型(HSV-1),2型(HSV-2),水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus,VZV),EBウイルス(Epstein-Barr virus,EBV),ヒトサイトメガロウイルス(human cytomegalovirus,HCMV),ヒトヘルペスウイルス6(human herpesvirus 6,HHV-6)A,HHV-6B,7(HHV-7),8(HHV-8)の9種類が現在知られている1).その他,ヒトに感染するヘルペスウイルスには,サルの単純ヘルペスの原因ウイルスであるBウイルスがあり,ヒトに重大な感染症を起こすことから,感染症法により届け出の必要なウイルス疾患になっている.皮膚科で扱うヘルペスウイルス感染症はHSV-1,2感染による単純ヘルペス,VZVによる水痘や帯状疱疹,CMVによる伝染性単核症様症候群,Gianotti-Crosti症候群や皮膚粘膜潰瘍,HHV-6やHHV-7の再活性化によるdrug induced hypersensitivity syndrome,EBVの初感染による伝染性単核症,Gianotti-Crosti症候群,慢性活動性EBウイルス感染症,皮膚リンパ腫,HHV-8によるカポジ肉腫などがある.これらの各疾患について概説した.

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