壊死性筋膜炎の診断・予後評価におけるLaboratory Risk Indicator for Necrotizing Fasciitis(LRINEC)scoreの有効性

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タイトル別名
  • Early Diagnosis Using the Laboratory Risk Indicator for Necrotizing Fasciitis (LRINEC) Score
  • エシセイキン マクエン ノ シンダン ヨゴ ヒョウカ ニ オケル Laboratory Risk Indicator for Necrotizing Fasciitis LRINEC score ノ ユウコウセイ

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抄録

壊死性筋膜炎は,致死率の高い疾患で,予後の改善には早期診断が重要である.壊死性筋膜炎の診断は特徴的な皮膚所見,試験穿刺所見,画像所見などから総合的に行われるが,近年,血液生化学検査データをもとにしたLRINEC scoreが補助的な診断ツールとして提唱されている.そこで自験例の壊死性筋膜炎9例と蜂窩織炎35例についてretrospectiveに,LRINEC scoreを用いて検討した.その結果,壊死性筋膜炎患者のLRINEC score(平均8.1±1.0点)は蜂窩織炎患者(平均1.7±0.3点)に比較して有意に高値であった.また,壊死性筋膜炎と診断するためのcut off値を6点以上と設定した場合には,LRINEC scoreの感度,特異度はそれぞれ100%,97%と優れたものであった.以上より,LRINEC scoreは壊死性筋膜炎の診断において有用であると考えられた.

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