教師の語りに用いられる語のイメージに関する研究

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タイトル別名
  • Images of Practical Terms Used in Teachers' Narratives
  • Comparative Analysis of Kindergarten and Elementary School Teachers
  • 幼稚園・小学校比較による分析

抄録

本研究では, 教師が実践を語る際に頻繁に用いる語に着目し, 語が暗黙的に含み込む多様な観点を明らかにするとともに, 幼稚園及び小学校教師が用いる語の意味について比較検討をおこなった。対象となる語として「子ども中心」,「教師中心」,「長い目で見る」,「子ども理解」,「活動を促す」,「環境の構成」,「仲間作り」,「トラブル」の8語を選択。幼稚園計9園に勤務する保育者計92名 (平均経験年数6.33年, SD=7.27), 小学校計6校に勤務する教師101名 (平均経験年数17.1年, SD;9.68) に対し語のイメージを連想し回答する質問紙調査を実施した。各語毎に内容をカテゴリー化し, 幼稚園`小学校教師の発生頻度を比較したところ, 全ての語において有意な偏りがみられた。全体的に, 幼稚園教師は子どもの主体性や自発性を重視し, 内面や行動について教師側が読み取りをおこない共に活動をおこなっていく観点を持っている。一方, 小学校教師は教師側の指導, 方向付けを重視し, 子どもを理解する際直接な対話を重視する観点を持っていた。同じ語を対象としながらも, 幼稚園・小学校の教師間では語の受けとめ方や理解に相違があることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680437396352
  • NII論文ID
    130004709359
  • DOI
    10.5926/jjep1953.55.4_457
  • ISSN
    00215015
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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