鳥取大学病院におけるロボット支援下腎部分切除術(RAPN)の初期経験

  • 眞砂 俊彦
    鳥取大学医学部器官制御外科学講座腎泌尿器学分野
  • 森實 修一
    鳥取大学医学部器官制御外科学講座腎泌尿器学分野
  • 八尾 昭久
    鳥取大学医学部器官制御外科学講座腎泌尿器学分野
  • 磯山 忠広
    鳥取大学医学部器官制御外科学講座腎泌尿器学分野
  • 瀬島 健裕
    鳥取大学医学部器官制御外科学講座腎泌尿器学分野
  • 武中 篤
    鳥取大学医学部器官制御外科学講座腎泌尿器学分野

書誌事項

タイトル別名
  • トットリ ダイガク ビョウイン ニ オケル ロボット シエン カジンブブン セツジョジュツ(RAPN)ノ ショキ ケイケン

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抄録

当科において2011年8月から2014年3月までの期間にロボット支援下腎部分切除術(Robot-Assisted Partial Nephrectomy;RAPN)を28症例に施行した.クランプ方法について,全動脈クランプ群(Total clamp群:TC群)と選択的腎動脈クランプ群(Super selective clamp群:SC群)の2群に分け,比較検討した.手術時年齢は平均61.6±13.1歳 ,右側14例,左側14例であった.経腹膜到達法を16例,後腹膜到達法を12例に施行した.腫瘍径は平均21.5±7.8mm,手術時間は平均281.2±61.7 分,コンソール時間は平均187.4±47.5分,腎動脈阻血時間は平均21.4±9.7分,出血量は平均50±65.5mlであった.17例で術中ナビゲーションを用い,9例で選択的腎動脈阻血を施行した.2群間で,腫瘍径,手術時間,コンソール時間,温阻血時間に有意差を認めた.今後の課題として,適応症例の拡大の検討と,腎機能の推移についての慎重な経過観察が必要と思われた.

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