救急医療をめぐる法的問題

書誌事項

タイトル別名
  • Medicolegal Aspects of Emergency Medicine

抄録

法医解剖においては急死例を対象とする場合が多いので, 救急医療がらみの剖検例を経験する機会が多い. このような点から, 不注意な剖検を行ない, 組織検査を省略したりして鑑定すると, 医療に関係した医師に重大な不利益をもたらしかねない. したがって, 法医学者も, 救急医療の現況を正確に把握しておかぬと正確な法医鑑定は不可能になって来ている. 本論文では, 交通事故, 感染症, 羊水栓塞, 心疾患, 不適合輸血などの症例について紹介したが, 特に頭部外傷の場合にも慎重に病歴を分析していれば, 判決も趣きが異なった医学鑑定も可能であったと見られる症例について説明した.

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