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抄録
【症例】50歳の女性.主訴は右手掌違和感と腫瘤形成である.約1年前より右手掌部に上肢下垂で増強,挙上で軽減する違和感が生じた.徐々に肢位による差は消失し,同部に腫瘤形成と圧痛が生じた.仕事中に右小指球部を打ち付ける習慣があった.血行再建の準備をした上で腫瘤切除を行ったところ,動脈との連続性はなく,組織検査の結果は静脈血栓であった.【考察】術前には病変部位と病歴より小指球ハンマー症候群が疑われたが,組織検査の結果は静脈血栓であり,静脈性血管瘤と考えた.どちらも腫瘤形成で発見される可能性があるが,障害血管が異なり,肢位による症状の差などが鑑別点となる.【まとめ】手掌に腫瘤形成が見られた場合,稀ではあるが血管由来の病変も念頭に置いて鑑別する必要がある.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 63 (3), 589-592, 2014
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679916838784
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- NII論文ID
- 130004713190
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可