皮膚悪性腫瘍と紫外線

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  • ヒフ アクセイ シュヨウ ト シガイセン

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抄録

紫外線(UV)が皮膚がんの原因となることは,動物実験,疫学調査などで明らかにされており,特に①幼児期に大量の日光にあたること,②間欠的な大量日光曝露が,紫外線発がんの危険因子といわれている.紫外線発がんは紫外線によって生じるDNAの傷とその修復機構のバランス,紫外線炎症の遷延,紫外線による免疫抑制の結果,前がん病変ががんに進展することを許容する宿主側の遺伝的背景など多様な側面が関わっている.紫外線発がんの過程は初期の病変も捉えやすく,発症機序,病態についての詳細な研究がなされており,発がんプロセスを考える上で一つのモデルとなる.

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