コンピュータシミュレーションによる眼内レンズ挿入眼の網膜像作成とグレアの影響検討

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  • Generating Retinal Images in Eye Model with Intraocular Lens by Computer Simulation : Investigating Influence of Glare

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抄録

目的:コンピュータシミュレーションによる網膜像作成により、眼内レンズ(IOL)のエッジ形状の違い、高輝度光線からの光線の入射角度、瞳孔径の変化による網膜上でのグレアの影響を比較検討する。  方法:IOLモデルと眼球モデルを用いた光線追跡シミュレーションの結果を利用して、入力画像の輝度を眼底に分配することで網膜像を作成する。2種類のエッジ形状をもつIOLに対して、夜間の街灯照明下における網膜像を作成した。  結果:瞳孔径8mmのとき、シャープエッジとラウンド・シャープ融合型エッジの両者のIOLでグレアが確認された。しかし、後者ではグレアの明るさは弱くなっており、影響が軽減されていることが確認された。入射光の角度が大きくなった場合、円弧状グレアとは別のタイプのグレアが確認された。瞳孔径が4 mm以下のとき、グレアの影響がなくなった。  結論:シミュレーションにより網膜像を作成して異なる状況下でのグレアの影響を明らかにした。

収録刊行物

  • 視覚の科学

    視覚の科学 35 (2), 43-47, 2014

    日本眼光学学会

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