Cockayne症候群における臨床的腎機能評価

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  • Clinical examination of renal function in Cockayne syndrome

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抄録

 Cockayne症候群 (以下CS) での腎障害を早期に発見しうる簡便な指標として, 自験例3例について, 血清クレアチニン (以下Cr) と血清シスタチンC (以下CysC) の推移を後方視的に検討した. Crは, 3症例とも観察期間内では年齢別基準値内であったが, 身長換算の基準値を用いると5~7歳から徐々に基準を超えていた. CysCは, 慢性腎疾患重症度分類でステージ2~3となった状態で高値を示していた. 以上より, 著明な成長障害を呈するCSにおいては, 身長換算のCr値が指標として有用であると考えられた. 適切な腎機能評価により, 腎への負担を考慮した薬物投与にも有用と考えられる.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 46 (4), 311-314, 2014

    一般社団法人 日本小児神経学会

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