収縮低減剤を混和したセメント硬化体の低温吸水効果による凍害劣化機構

  • 栗山 広毅
    北海道大学 大学院工学院環境循環システム専攻
  • 後藤 卓
    北海道大学 大学院工学院環境循環システム専攻
  • 名和 豊春
    北海道大学 大学院工学研究院環境循環システム部門

書誌事項

タイトル別名
  • FROST DAMAGE MECHANISM OF HARDENED CEMENT PASTE ADDED SHRINKAGE REDUCING AGENT BY CRYOGENIC SUCTION OF WATER EFFECT

抄録

本論文は、収縮低減剤が混和されたセメント硬化体の凍結融解劣化機構を解明するため、ギブス自由エネルギーの差によって働く低温吸水ポンプ作用と未凍結水移動の駆動力の増大によって気泡に隣接する毛細管空隙が断裂するという仮説を立て、凍結融解時の細孔構造変化及び長さ変化測定によって検証を行ったものである。その結果、収縮低減剤を混和したセメント硬化体において未凍結水の移動による毛細管空隙の収縮と比較的早いサイクルでひび割れが内部まで伝播したことを確認し、前述した仮説の妥当性を裏付けるとともに、収縮低減剤の種類によっては凍結融解抵抗性を損なわないことが確認された。

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参考文献 (3)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679806090112
  • NII論文ID
    130004745745
  • DOI
    10.14250/cement.67.237
  • ISSN
    21873313
    09163182
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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