非アルコール性脂肪性肝炎との鑑別を要した高齢診断Wilson病の1例

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  • A case of Wilson's disease in an elderly patient initially diagnosed with NASH

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抄録

症例は62歳女性.糖尿病と肥満をともなう非アルコール性脂肪肝炎(NASH)による肝硬変として経過観察中に,黄疸のため紹介となった.腹部MRIで肝に金属沈着を疑う所見を呈し,肝機能が正常範囲内で推移していたため精査を行い,血清セルロプラスミン低値,尿中銅排泄量高値,肝生検組織中銅高値より,Wilson病と診断した.高齢であってもNASHのみでは説明困難な症例では,Wilson病も鑑別に挙げる必要がある.

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