胆嚢ポリープの診断と取扱い

  • 有坂 好史
    神戸大学大学院医学研究科内科学講座消化器内科学分野
  • 竹中 完
    神戸大学大学院医学研究科内科学講座消化器内科学分野
  • 塩見 英之
    神戸大学大学院医学研究科内科学講座消化器内科学分野
  • 東 健
    神戸大学大学院医学研究科内科学講座消化器内科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Diagnosis and management for gallbladder polyps

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抄録

胆嚢ポリープとは,胆嚢内腔に隆起する20 mm程度までの病変の総称で,上皮性か非上皮性か,良性か悪性かは問わない.多くは治療不要なコレステロールポリープであるが,癌・腺腫も含まれ鑑別が必要である.診断には腹部超音波検査,超音波内視鏡検査が有用であるが,画像のみの診断確定は困難である.過去の文献から,10 mm以上,広基性,充実性低エコーを呈するものは癌・腺腫の可能性が高く胆嚢摘出術が推奨される.また,増大傾向を認めるものも癌・腺腫の可能性があり経過観察も重要である.特に初めて発見された胆嚢ポリープは10 mm以下でも初回は慎重に3~6カ月後の経過観察とし,数年間変化がなければ1~2年毎とすることが望ましい.

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