胸水貯留に伴う呼吸困難を主訴に来院した犬糸状虫症罹患猫の2例

書誌事項

タイトル別名
  • Canine Heartworm Infection in Two Cats with Pleural Effusion Secondary to Caval Syndrome
  • キョウスイ チョリュウ ニ トモナウ コキュウ コンナン オ シュソ ニ ライイン シタ イヌ シジョウチュウショウリカンネコ ノ 2レイ

この論文をさがす

抄録

呼吸困難を主訴に来院した猫2例に胸水貯留が認められ,心臓超音波検査によりCaval syndromeと診断した。1例は,頚静脈からstring-type horsehair brushを用いて吊り出しを実施できたが,もう1例は左右頚静脈からの挿入が不可能であったため,右側開胸による流入遮断法を併用した右心房切開術により虫体摘出を実施した。術後2例とも胸水の貯留は速やかに改善されたが,1例は約5カ月後に死亡し,もう1例は現在も良好に経過している。猫の胸水貯留の鑑別診断にCaval syndromeも考慮する必要性が示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ