溶血性C群連鎖球菌(<i>Streptococcus dysgalactiae subsp. equimilis</i>)

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Septicemide Caused by Infection due to Hemolytic Group C Streptococcus (<i>Streptococcus dysgalactiae subsp</i>. <i>equimilis</i>)
  • 症例 溶血性C群連鎖球菌(Streptococcus dysgalactiae subsp. equimilis)感染に伴う敗血疹の 1例
  • ショウレイ ヨウケツセイ Cグン レンサ キュウキン Streptococcus dysgalactiae subsp equimilis カンセン ニ トモナウ ハイ ケツシン ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

症例は37歳の男性。1994年と2001年に大動脈瘤に対し, 人工血管置換術を施行されていた。2002年4月中旬に犬に手を咬まれたが放置していた。4月27日より40℃台の発熱が出現し, さらに5月1日には背部と両下肢の疼痛が出現し, ショック状態となり救急部に搬送された。入院後左大腿部背側, 両足背に淡い紅斑と手指に紫斑が出現し, 当科に紹介された。生検を行った結果, 皮下組織内に多数のグラム陽性連鎖球菌を認め, また組織培養, 血液培養で溶血性C群連鎖球菌(Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis)が検出された。敗血症性ショックを合併しており, 皮疹はそれによる敗血疹と診断した。感染源として人工血管感染が強く疑われたが, 画像上断定できず, 多臓器不全で入院後18日目に永眠された。剖検の結果, 人工血管吻合部に膿の貯留を認め, 人工血管感染が原因であったと考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 66 (6), 594-598, 2004

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (42)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ