ロスバスタチンによる薬疹が疑われた 1 例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Suspected Drug Rashes Due to Rosuvastatin
  • 症例 ロスバスタチンによる薬疹が疑われた1例
  • ショウレイ ロスバスタチン ニ ヨル ヤクシン ガ ウタガワレタ 1レイ

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抄録

56 歳,女性。10 ヵ月前から近医内科より高脂血症の治療としてロスバスタチンの内服を受けていたが,数週間前より顔面・四肢に紅斑が出現したため当科を受診した。初診時,顔面の潮紅と,体幹,四肢に環状を呈する淡紅色から暗紅色の紅斑の散在がみられ,一部で癒合傾向を認めた。病理組織で真皮上層から中層の小血管周囲にリンパ球および好酸球の浸潤を認めた。ロスバスタチンの薬剤リンパ球刺激試験は陽性。ロスバスタチンの服薬を中止し,副腎皮質ステロイド剤の内服および外用の治療により速やかに皮疹の改善を認めた。副腎皮質ステロイド剤の内服中止後も皮疹の再燃を認めない。ロスバスタチンによる薬疹を疑った。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 74 (6), 627-629, 2012

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (4)*注記

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