内視鏡下第三脳室開窓術を施行したdisproportionately large communicating fourth ventricle (DLCFV) の1例

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  • A Disproportionately Large Communicating Fourth Ventricle treated by Endoscopic Third Ventriculostomy : A Case Report

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抄録

 症例は59歳, 女性. 嘔気, 嘔吐, ふらつき, 複視を主訴に受診した. 頭部MRIにて水頭症を認め, cine MRIにて第四脳室の乱流によるflowがあり, Luschka, Magendie孔の閉塞により水頭症が生じたと考えられた. 内視鏡下に脳室内を観察すると脳室壁に隆起性病変を認めたが, 脳室造影では中脳水道は交通していた. 術中所見よりdisproportionately large communicating fourth ventricle (DLCFV) と診断し, 内視鏡下第三脳室開窓術を施行した. 術後, 症状は速やかに改善した. DLCFVの発生機序はいまだ明らかではないが, 内視鏡下第三脳室開窓術も選択肢の一つであると考えられたので文献的考察を加え報告する.

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