ある侵襲性歯周炎患者の 26 年間における歯周病治療の経過

• 内藤 仁美

  岡山大学病院歯周科

• 工藤 値英子

  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野

• 目黒 道生

  岡山大学病院歯周科 現：みなみ歯科医院

• 成石 浩司

  岡山大学病院歯周科 現：徳島大学病院 歯周病科

• 伊東 孝

  岡山大学病院歯周科

• 前田 博史

  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野

• 高柴 正悟

  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野

書誌事項

タイトル別名

• Periodontal Therapy and Supportive Periodontal Therapy for 26 Years in a Patient with Aggressive Periodontitis by Monitoring the Serum IgG Antibody Titers：A Case Report
• ―血清 IgG 抗体価による歯周病原細菌感染度のモニタリング―

抄録

ある広汎型侵襲性歯周炎患者（女性）の 24 歳時からの 26 年間に及ぶ歯周治療経過を，臨床的観点と細菌学的・免疫学的な観点から追った。その間，患者には結婚，転居，出産，そして育児といったライフステージの変化があった。そこで，このライフステージによる生活習慣の変化が歯周病の病態に影響を与える可能性を考えて，動的治療期から Supportive Periodontal Therapy（SPT）期に渡って臨床症状が出現する前に病態変化を捉えようと，歯周病原細菌感染度を歯周病原細菌に対する血清 IgG 抗体価を用いてモニタした。この治療経過における患者の病態と SPT 期における継続的な受診支援に関して考察し，10 代後半から 20 代前半に発症する侵襲性歯周炎患者の長期管理法を提案する。この方法は，細菌の持続感染による疾患の活動性を把握するために用いた血清 IgG 抗体価検査による，口腔内の感染管理に注目するものである。 日本歯周病学会会誌（日歯周誌）56(2)：217-226，2014

収録刊行物

• 日本歯周病学会会誌

  日本歯周病学会会誌 56 (2), 217-226, 2014

  特定非営利活動法人 日本歯周病学会

キーワード

• 歯周治療
• サポーティブぺリオドンタルセラピー（SPT）
• 侵襲性歯周炎
• 血清 IgG 抗体価

詳細情報

• CRID: 1390001204414817920
• NII論文ID: 130004842572
• DOI: 10.2329/perio.56.217
• ISSN: 1880408X
• ISSN: 03850110
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014331480
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可