書誌事項
- タイトル別名
-
- A case report of external pacemaker malfunction analyzed by a pacing system analyzer
この論文をさがす
抄録
我々は,ICUにおいて僧帽弁置換術後の完全房室ブロックに対する体外式ペースメーカ使用中の不適切作動を,ペーシングシステムアナライザ(pacing system analyzer, PSA)にて解析したので報告する。事象は心拍数増加と徐脈であった。心拍数増加は,心房ペーシングを心室側の不応期内でセンシングするクロストーク後の心室セーフティペーシングによるものであった。徐脈については,心室不応期を脱した遅いクロストークを心室でセンシングし,心室ペーシングが抑制されていた。心拍数増加と徐脈を繰り返したが,徐脈の時間が短かったため患者の血行動態に異常は認めなかった。クロストーク波高は自己波高より大きかったため,心房出力を調節した。ペーシングワイヤはノイズの影響を受けやすいため,術後DDDモードを使用する場合,細かな測定が可能なPSAを使用し留置部位を決定することで,術後の安全性が高まると考えられた。
収録刊行物
-
- 日本集中治療医学会雑誌
-
日本集中治療医学会雑誌 20 (3), 410-413, 2013
一般社団法人 日本集中治療医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204443313408
-
- NII論文ID
- 130004846828
-
- ISSN
- 1882966X
- 13407988
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可