ヒスタミン遊離試験

書誌事項

タイトル別名
  • Histamine release test

この論文をさがす

抄録

ヒスタミン遊離試験は,好塩基球を用いたin vivoの検査であり,食物負荷試験に起きることがあるアナフィラキシーショックの危険性はない.この検査は,IgE(immunoglobulin E)を介した脱顆粒による化学伝達物質の放出を評価する検査であり,食物アレルギーの一部を評価している.アレルゲンが卵白,牛乳,小麦の食物アレルギーの場合,ヒスタミン遊離試験は有効な検査である.また,疑陽性がRAST(radio-allergosorbent test)に比較して少なく,食物除去を解除するための検査としての価値は高い.保険適用が認められ,外注検査で実施することが可能で,諸外国に比較して容易に実施できる.しかし,ヒスタミン遊離試験のエビデンスは十分ではなく,今後のさらなる検討が望まれる.

収録刊行物

参考文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ