書誌事項
- タイトル別名
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- Histamine release test
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抄録
ヒスタミン遊離試験は,好塩基球を用いたin vivoの検査であり,食物負荷試験に起きることがあるアナフィラキシーショックの危険性はない.この検査は,IgE(immunoglobulin E)を介した脱顆粒による化学伝達物質の放出を評価する検査であり,食物アレルギーの一部を評価している.アレルゲンが卵白,牛乳,小麦の食物アレルギーの場合,ヒスタミン遊離試験は有効な検査である.また,疑陽性がRAST(radio-allergosorbent test)に比較して少なく,食物除去を解除するための検査としての価値は高い.保険適用が認められ,外注検査で実施することが可能で,諸外国に比較して容易に実施できる.しかし,ヒスタミン遊離試験のエビデンスは十分ではなく,今後のさらなる検討が望まれる.
収録刊行物
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- 日本小児アレルギー学会誌
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日本小児アレルギー学会誌 28 (5), 860-866, 2014
一般社団法人日本小児アレルギー学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204473851776
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- NII論文ID
- 130004852356
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- ISSN
- 18822738
- 09142649
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可