弁付導管による肺動脈弁置換術の基礎的検討

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  • Pulmonary Valve Replacement with Valved Conduit
  • ベン ツキ ドウカン ニ ヨル ハイ ドウミャクベン チカンジュツ ノ キソテキ ケントウ

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抄録

本研究の目的は,二尖弁の弁付導管を作成し肺動脈弁位に置換後の可動性,石灰化,抗血栓性を評価することである.供試犬は4頭の健常犬とした.弁付導管は,新鮮生体膜総鞘膜,デナコール処理済み生体膜あるいはePTFEパッチをトリミングして作製した.置換後の心臓超音波検査では弁の良好な可動性が確認できた.置換6カ月後の病理学的所見では血栓形成や顕著な石灰化は認められなかった.導管の内壁及び弁縫合周囲において線維芽細胞を含む内皮形成が認められた.今後,弁付導管置換後の機能についてより長期にわたり検討する必要が残るが,本研究の結果から,重度肺動脈狭窄症の犬に対する治療法として弁付導管による肺動脈弁置換術の有効性が示唆された.

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