• 一二三 達郎
    福岡県食肉衛生検査所 鹿児島大学共同獣医学部 山口大学大学院連合獣医学研究科
  • 真下 忠久
    舞鶴動物医療センター 岐阜大学大学院連合獣医学研究科
  • 原崎 裕介
    舞鶴動物医療センター
  • 阿野 直子
    マルピー・ライフテック㈱
  • 野村 耕二
    マルピー・ライフテック㈱
  • 安田 準
    岐阜大学大学院連合獣医学研究科 岩手大学農学部
  • 川口 博明
    鹿児島大学共同獣医学部 山口大学大学院連合獣医学研究科
  • 三好 宣彰
    鹿児島大学共同獣医学部 山口大学大学院連合獣医学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Intrathoracic Ectopic Liver in a Dog
  • イヌ ノ キョウコウ ナイイショセイ カン ノ 1レイ

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抄録

症例は重度の発咳がみられた7歳齢の雌犬(ポメラニアン)で,X線検査において右肺後葉付近に長軸径約5cmの単発性の類円形腫瘤がみられ,造影X線CT検査における静脈相では腫瘤は横隔膜に接して右胸腔内に存在し,肝臓実質と同様の造影所見を呈し,さらに腫瘤には肝臓と連絡する静脈が描出された.横隔膜ヘルニアを示唆する画像所見は認められなかった.手術時に腫瘤は後大静脈や横隔膜と癒着していたが,横隔膜ヘルニアは確認されず,腹腔内の肝臓との連続性も肉眼的には確認されなかった.腫瘤は組織学的に肝細胞,小葉間胆管と小葉間動脈と小葉間静脈がみられる門脈域,そして中心静脈で構成されていた.肉眼的及び組織学的所見により胸腔内異所性肝と診断した.

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被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (7)*注記

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