<i>Lawsonia intracellularis</i>によると考えられる豚の肉芽腫性小腸炎及び腸間膜リンパ節炎

• 星野 稔

  新潟市食肉衛生検査所

• 福島 恵美子

  新潟市食肉衛生検査所

• 大村 和代

  新潟市食肉衛生検査所

• 阿部 博美

  新潟市食肉衛生検査所

• 星野 勇矢

  新潟市食肉衛生検査所

書誌事項

タイトル別名

• Granulomatous Enteritis and Mesenteric Lymphadenitis Presumably Caused by <i>Lawsonia intracellularis</i> in Pigs
• Lawsonia intracellularisによると考えられる豚の肉芽腫性小腸炎及び腸間膜リンパ節炎
• Lawsonia intracellularis ニ ヨル ト カンガエラレル ブタ ノ ニクガシュセイ ショウチョウエン オヨビ チョウ カンマク リンパセツエン

抄録

Lawsonia intracellularis（LI）による豚の肉芽腫性腸炎には，豚サーコウイルス2型（PCV2）の関与が示唆されてきた．今回，肉眼的に小腸炎が認められた肥育豚（6カ月齢）23頭の小腸及び腸間膜リンパ節を病理組織学的に検索した．上皮過形成及び杯細胞減数を主たる特徴とする増殖性腸炎（PPE）と同様の組織病変と，さらに固有層及びパイエル板における肉芽腫性炎が，空腸から回腸にかけて観察された．PPE様病変は小腸上部に顕著である一方，肉芽腫性病変は小腸下部で優位であった．さらに，小腸上部の上皮細胞内にはしばしば鍍銀陽性桿菌が観察された．肉芽腫性炎は腸間膜リンパ節でも観察された．PCR検索では23検体中21検体の腸管で，また，リンパ節では9検体に，LIの存在が示された．しかしながら，PCV2は免疫染色ではいずれの検体でも検出されなかった．今回の小腸炎はLIを原因とすることが示唆されたが，肉芽腫性病変おけるPCV2の関与は証明されなかった．

収録刊行物

• 日本獣医師会雑誌

  日本獣医師会雑誌 68 (1), 73-76, 2015

  公益社団法人 日本獣医師会

キーワード

• 肉芽腫性小腸炎
• <i>Lawsonia intracellularis</i>
• 豚

詳細情報

• CRID: 1390282679688713600
• NII論文ID: 130004888074
• NII書誌ID: AN00191857
• DOI: 10.12935/jvma.68.73
• ISSN: 21860211
• ISSN: 04466454
• NDL書誌ID: 025998781
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010890708
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025998781
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015126207
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可