直線偏光近赤外線照射によるｃｏｌｌａｇｅｎ誘発性関節炎ラットに対する抗リウマチ作用

• 久保山 昇

  日本大学松戸歯学部口腔分子薬理学講座 日本大学松戸歯学部口腔科学研究所

• 多田 充裕

  日本大学松戸歯学部歯科総合診療学講座 日本大学松戸歯学部口腔科学研究所

• 佐藤 裕介

  日本大学松戸歯学部歯科総合診療学講座

• 木場 秀夫

  日本大学松戸歯学部口腔病理学講座 日本大学松戸歯学部口腔科学研究所

• 伊藤 孝訓

  日本大学松戸歯学部歯科総合診療学講座 日本大学松戸歯学部口腔科学研究所

• 松井 大

  東京医研株式会社

• 梶原 浩喜

  日本大学松戸歯学部生化学・分子生物学講座

• 馬場 正英

  日本大学松戸歯学部生化学・分子生物学講座

• 安孫子 宜光

  日本大学松戸歯学部生化学・分子生物学講座 日本大学松戸歯学部口腔科学研究所

書誌事項

タイトル別名

• Anti-rheumatic activities of linear polarized near-infrared irradiation on collgen-induced arthritis in rats

抄録

Collagen誘発性関節炎（CIA）ラットを用いて，直線偏光近赤外線（NIR）照射による抗リウマチ作用を検討した．CIAラットは，抗原としてcollagenと不完全アジュバントを乳化させたエマルジョンを背部皮内に免疫し作製した．動物は1群7匹とし，対照群，CIA群，CIAラットにNIR照射した動物をNIR群とした．NIR群には，波長600～1,600 nm，総照射エネルギー密度5 J/cm²，照射時間8分20秒とし1週間に3回，12週間膝関節部位に照射した．関節炎の腫脹は，後肢足蹠の厚さにより評価した．CIAラットの足蹠皮膚温度は赤外線サーモグラフィで，踵骨の骨吸収はMicro-CTで測定した．血清中炎症性サイトカインとリウマトイド因子であるMMP-3は，ELISAを用いて測定した．CIA発症後2週目のNIR群の腫脹抑制率は，39.1±5.2%を示した．足蹠皮膚温度はNIR照射により低下した．NIR照射は，CIAラットの踵骨の骨糜爛と骨吸収を抑制した．NIR群は，血清中IL-1β，IL-6，CRPおよびMMP-3の上昇を有意に抑制した．

収録刊行物

• 日本レーザー医学会誌

  日本レーザー医学会誌 31 (1), 11-17, 2010

  特定非営利活動法人 日本レーザー医学会

キーワード

• collagen誘発性関節炎
• 直線偏光近赤外線
• 足蹠腫脹
• マイクロCT
• 赤外線サーモグラフィ

詳細情報

• CRID: 1390001204767096832
• NII論文ID: 10026387275
• NII書誌ID: AN0035795X
• DOI: 10.2530/jslsm.31.11
• ISSN: 18811639
• ISSN: 02886200
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010205269
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可