自由電子レーザー照射による関節炎ラットに対する抗リウマチ作用

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  • Anti-rheumatic Activities of Free Electron Laser Irradiation on Arthritis in Rats

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抄録

Collagen誘発性関節炎(CIA)ラットを用いて,自由電子レーザー(FEL)照射による抗リウマチ作用を検討した.CIAラットは,抗原としてcollagenと不完全アジュバントを乳化させたエマルジョンを背部皮内に免疫し作製した.動物は1群5匹とし,対照群,CIA群,CIAラットにFEL照射した動物をFEL群,デキサメタゾンを0.3mg/kgを1週間に3回腹腔内投与した動物をDEX群とした.FEL群は,波長1,750nm,総照射エネルギー密度5J/cm2,照射時間500および1,000秒とし1週間に6回,2週間膝関節部位に照射した.関節炎の腫脹は,後肢足蹠の厚さにより評価した.CIAラットの踵骨および大腿骨上顆の骨吸収はMicro-CTで測定した.血清中炎症性サイトカインとMMP-3は,ELISAを用いて測定した. CIA発症後2週目のFEL-500, FEL-1000群の腫脹抑制率は,23.3±3.7 %,31.0±5.8 %を示した.FEL照射は,CIAラットの踵骨および大腿骨の骨糜爛と骨吸収を抑制し,血清中IL-1β,IL-6,CRPおよびMMP-3の上昇を有意に抑制した.

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