胸腔鏡下に摘出した動脈管索近傍の縦隔内副甲状腺腫の1例

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タイトル別名
  • Thoracoscopic Removal of an Ectopic Parathyroid Adenoma in the Aortopulmonary Window
  • 症例 胸腔鏡下に摘出した動脈管索近傍の縦隔内副甲状腺腫の1例
  • ショウレイ キョウコウキョウ カ ニ テキシュツ シタ ドウミャクカンサクキンボウ ノ ジュウカク ナイ フクコウジョウセンシュ ノ 1レイ

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抄録

症例は39歳,女性.尿路結石の検査時に高カルシウム血症が判明した.カルシウム11.1mg/dl,無機リン2.6mg/dl,intact-PTH 148pg/mlより原発性副甲状腺機能亢進症が疑われたが,頸部では腫大副甲状腺を同定できなかった.99mTc-MIBIシンチにて中縦隔に淡い集積を認め,胸部CTで肺動脈と大動脈弓に囲まれる位置に1.5cmの腫瘍を認めた.胸腔鏡下に手術を行い,動脈管索の右側に存在していた腫瘍を摘出した.手術翌日にはカルシウム,intact-PTHいずれも正常化した.病理組織検査で腫瘍は副甲状腺腺腫であった.縦隔内に生じる異所性副甲状腺腫は前縦隔あるいは上縦隔に生じることが多いが,稀に動脈管索近傍に生じることがある.

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参考文献 (20)*注記

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