書誌事項
- タイトル別名
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- Signet-ring Cell Carcinoma of the Lower Bile Duct—A Case Report—
- 症例 下部胆管印環細胞癌の1例
- ショウレイ カブ タンカンインカン サイボウガン ノ 1レイ
- Signet-ring Cell Carcinoma of the Lower Bile Duct^|^mdash;A Case Report^|^mdash;
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抄録
症例は69歳,男性.心窩部痛を主訴に近医受診.胆管・膵管拡張を指摘され当科紹介.腹部CTで早期相から造影され,後期相で膵実質との境界が不明瞭となる下部胆管の壁肥厚を認め,膵浸潤を伴う下部胆管癌の所見であった.混合型IPMNの合併も疑われた.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.切除標本では,下部胆管を主座とする長軸方向49mm大の比較的境界明瞭な隆起性病変で,組織学的に,腫瘍細胞は胞体内にPAS(+),Alcian-blue(+)の粘液を含有し,類円形~不定形の核が偏在して認められ,印環細胞癌の所見であった.びまん性の浸潤傾向を呈し,膵前面の脂肪織や十二指腸固有筋層まで浸潤を認めた.IPMNを合併しており,膵頸部で浸潤癌成分を認めた.印環細胞癌は大半が胃に発生し,胆管に発生するものは非常にまれである.びまん性に浸潤傾向を示し,予後不良な疾患とされている.本症例も術後13カ月で再発死亡した.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 75 (6), 1664-1669, 2014
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679829093888
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- NII論文ID
- 130004901255
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- NDL書誌ID
- 030758144
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可