硝子化索状腫瘍によるMarine-Lenhart症候群の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Marine-Lenhart Syndrome with a Hyalinizing Trabecular Tumor Located in an Autonomous Hyperfunctioning Thyroid Nodule
  • 症例 硝子化索状腫瘍によるMarine-Lenhart症候群の1例
  • ショウレイ ガラスカサクジョウ シュヨウ ニ ヨル Marine-Lenhart ショウコウグン ノ 1レイ

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抄録

症例は61歳の女性.2カ月前より易疲労感・体重減少を自覚し近医を受診し,甲状腺機能亢進症の疑いで当院を紹介受診した.甲状腺左葉に弾性軟で可動性良好な腫瘤を触知し,気管の偏位を認めた.血液検査でfT3高値,fT4正常,TSH低値,TSHレセプター抗体(第3世代)高値でありBasedow病と診断した.頸部CTでは甲状腺左葉下極に90×38mm大の腫瘍を認めた.99mTcシンチグラムでは甲状腺左葉に一致した強い集積と右葉に淡い集積を認めた.以上より,Marine-Lenhart症候群と診断した.機能性腫瘍であること,巨大な腫瘍であることより手術の方針とした.手術は右葉を0.6g残す甲状腺亜全摘術を施行した.病理所見にて硝子化索状腫瘍を認め,硝子化索状腫瘍によるMarine-Lenhart症候群と診断した.

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