Stage IV乳癌治療中に発症した成人Bochdalek孔ヘルニアの1例

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タイトル別名
  • A Case of Adult Bochdalek Hernia that Occurred during Treatment for Stage IV Breast Cancer
  • 症例 Stage Ⅳ乳癌治療中に発症した成人Bochdalek孔ヘルニアの1例
  • ショウレイ Stage Ⅳ ニュウガン チリョウ チュウ ニ ハッショウ シタ セイジン Bochdalekコウ ヘルニア ノ 1レイ

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抄録

症例は50歳,女性.2008年より右乳癌Stage IV(脊椎転移)に対し化学療法を施行していた.施行してから圧迫骨折により身長が約10cm低くなっていた.2012年に心窩部痛を自覚,CTで左横隔膜後方より胸腔内に横行結腸・脾の脱出を認め,成人Bochdalek孔ヘルニアの診断で手術となった.腹腔鏡下に脱出した臓器の腹腔内への還納とメッシュを用いた修復術を行い,術後4日目に退院,速やかに化学療法を再開している.術後12カ月経過し,ヘルニアの再発は認めていない.<BR>本症例は乳癌治療の際に脊椎圧迫骨折を呈することで,腹腔内圧が上昇し発症の要因となった可能性がある.乳癌脊椎転移による圧迫骨折が要因となった成人Bochdalek孔ヘルニアに対し,腹腔鏡下修復術を施行し,速やかに化学療法を再開できた1例を経験したため報告する.

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