肛門周囲皮膚に発生した稀な基底細胞癌の1例

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  • Perianal Basal Cell Carcinoma: A Case Report and Review of the Literature

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抄録

73歳男性の肛門周囲皮膚に発生した基底細胞癌の1例を報告した.肛門部3時から9時の方向の両臀部に30×30mm,多少隆起した赤黒色の腫瘍を認めた.生検にて充実型の基底細胞癌の診断を得,皮膚面で7mm,粘膜面で5mm離し,脂肪層で切除した.1.5倍のメッシュ状にした12/1,000 inchの皮膚をtie-over固定で植皮した.術後1年の現在,再発や運動障害・排便障害などはない.鑑別診断として,より悪性度の高い類基底細胞癌があげられる.本邦で行われていないMohs micrographic surgeryと米国NCCN(National Comprehensive Cancer Network)のclinical practice guidelinesにも言及した.

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