原発不明神経内分泌癌の肝転移の1例

• 森廣 俊昭

  国立病院機構岩国医療センター外科

• 青木 秀樹

  国立病院機構岩国医療センター外科

• 金谷 信彦

  国立病院機構岩国医療センター外科

• 武田 正

  国立病院機構岩国医療センター外科

• 須井 健太

  国立病院機構岩国医療センター外科

• 重安 邦俊

  国立病院機構岩国医療センター外科

• 荒田 尚

  国立病院機構岩国医療センター外科

• 勝田 浩

  国立病院機構岩国医療センター外科

• 田中屋 宏爾

  国立病院機構岩国医療センター外科

• 竹内 仁司

  国立病院機構岩国医療センター外科

書誌事項

タイトル別名

• Multiple Liver Metastases of a Neuroendocrine Carcinoma of Unknown Origin

抄録

肝腫瘍として見つかり，肝切除術後に原発不明神経内分泌癌（neuroendocrine carcinoma；以下，NECと略記）と診断された症例を経験したので報告する．症例は67歳の男性で，肝S6に20 mm大の腫瘤と肝門部リンパ節腫大が確認された．腫瘍が増大傾向にあり，PET-CTでもFDG集積が確認されたため，肝S6亜区域切除および肝門部リンパ節郭清を行った．切除標本でNECと診断され，肝S6に主病変以外にも12個の腫瘍があった．肝門部リンパ節転移もあり，原発不明NECの肝転移およびリンパ節転移と診断した．その後多発肝転移再発を認め，化学療法，オクトレオチド投与，肝ラジオ波焼灼術や肝動脈化学塞栓術による加療を行った．予後不良と考えられたが，術後34か月の生存が得られた．NECは予後不良とされるが，集学的治療により生存期間延長が期待できる可能性がある．

収録刊行物

• 日本消化器外科学会雑誌

  日本消化器外科学会雑誌 48 (2), 94-101, 2015

  一般社団法人 日本消化器外科学会

キーワード

• 神経内分泌腫瘍
• 肝転移
• 原発不明

詳細情報

• CRID: 1390001204917755264
• NII論文ID: 130004908170
• DOI: 10.5833/jjgs.2014.0022
• ISSN: 13489372
• ISSN: 03869768
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjgs/48/2/48_2014.0022/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015236609
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可