著明な骨棘に嚢腫を合併した強剛母趾の2例
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抄録
はじめに:著明な骨棘と嚢腫のため,通常の靴がはけなくなった強剛母趾を2例経験した.症例1:74歳女性.2年前から腫瘤があり,近医で2回切開処置をうけるも皮膚が上皮化せず,通常の靴がはけなくなり,摘出を希望され紹介となった.母趾背側に腫瘤が突出して皮膚が菲薄化し,レントゲンでは著明な骨棘形成と遊離骨片を認めた.関節縁切除術にて症状は軽快した.症例2:69歳男性.2年位前から腫瘤ができ,2カ月前より近医で週に1回穿刺を受けていたが,摘出を希望され紹介となった.右母趾背側に腫瘤を認め,レントゲンでは著明な骨棘形成があり,一部は基節骨から隆起していた.関節縁切除術にて症状は軽快した.まとめ:強剛母趾Hattrup分類Grade 3で著明な骨棘と嚢腫を認める症例に対し,関節縁切除術を行った.主訴に応じて手術法を選択することで,短期的には良好な結果を得たが,中長期的には再発などの経過観察が必要である.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 63 (2), 256-259, 2014
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679918731136
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- NII論文ID
- 130004910527
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可