睡眠時無呼吸症候群診療のピットフォール

• 宮崎 総一郎

  滋賀医科大学睡眠学講座

• 小林 隆一

  綾川町国民健康保険陶病院睡眠呼吸障害センター, 耳鼻咽喉・アレルギー科

• 北村 拓朗

  産業医科大学医学部耳鼻咽喉科学講座

書誌事項

タイトル別名

• PITFALL OF OBSTRUCTIVE SLEEP APNEA SYNDROME

抄録

睡眠は高度の生理機能に支えられた積極的な適応行動であり, 健康を支えるための重要な役割を担っている。睡眠障害初診患者のうち, 睡眠時無呼吸症候群を中心とした睡眠呼吸障害が半数以上を占める。睡眠時無呼吸症候群では, 睡眠中の呼吸努力により呼吸中枢を介して呼吸性覚醒が生じ, 結果として睡眠の分断化, 睡眠障害へとつながる。質の良い睡眠がとれないことで, 睡眠時無呼吸症候群は, 循環器疾患や脳卒中, 糖尿病の発症に関連し, 集中力・記憶力・学習能力や感情のコントロール, 作業能率などを障害し, 産業事故, 交通事故等の原因となる。多彩な症状で臨床各科を横断的に受診する可能性が高い睡眠時無呼吸症候群を診療する際に, 陥りやすいピットフォールについて, 著者が今までに経験した症例, 文献からの症例報告に睡眠学の知見をまじえて概説した。

収録刊行物

• 耳鼻咽喉科展望

  耳鼻咽喉科展望 54 (1), 10-18, 2011

  耳鼻咽喉科展望会

キーワード

• 睡眠時無呼吸症候群
• うつ病
• 先端巨大症
• 甲状腺機能低下症
• 睡眠不足症候群

詳細情報

• CRID: 1390001204953262208
• NII論文ID: 130004911770
• DOI: 10.11453/orltokyo.54.10
• ISSN: 18836429
• ISSN: 03869687
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011246579
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可