脳梗塞後遺症の機能回復を目指した,骨髄間葉系幹細胞治療

  • 中﨑 公仁
    札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所神経再生医療学部門
  • 岡 真一
    札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所神経再生医療学部門
  • 佐々木 祐典
    札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所神経再生医療学部門
  • 本望 修
    札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所神経再生医療学部門

書誌事項

タイトル別名
  • 他領域からのトピックス 脳梗塞後遺症の機能回復を目指した,骨髄間葉系幹細胞治療 : 医師主導治験Phase Ⅲ
  • タ リョウイキ カラ ノ トピックス ノウ コウソク コウイショウ ノ キノウ カイフク オ メザシタ,コツズイ カンヨウケイ カンサイボウ チリョウ : イシ シュドウチケンPhase Ⅲ
  • ―医師主導治験 Phase III―

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抄録

われわれは基礎研究と臨床研究において, 脳梗塞に対して, 骨髄間葉系幹細胞の経静脈的投与により, 機能回復が得られることを報告してきた. 2007年より自家骨髄間葉系幹細胞を用いた, 脳梗塞に対する臨床研究を行い, 同治療の安全性と有効性を報告した. その結果を踏まえて, 2013年より, 医師主導治験 (Phase III) に取り組んでいる. この治験は, 薬事法 (平成26年11月25日より,「医薬品, 医療機器等の品質, 有効性及び安全性の確保等に関する法律」に改名) に基づき, 厳格な品質管理のもと, 細胞医薬品 (細胞生物製剤: 自己骨髄間葉系幹細胞) を製造し, 適応となった症例を実薬群, プラセボ群へランダム化二重盲検法で割り付けて, 同治療の有効性を検証し, 薬事承認を目指している. 本稿では, 脳梗塞に対する骨髄間葉系幹細胞移植治療の臨床研究と, 現在進行中の医師主導治験の概要について報告する.

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参考文献 (15)*注記

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