MRIによる胸管描出が参考となった左甲状腺癌術後頸部乳糜漏の1例

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タイトル別名
  • Magnetic Resonance Imaging of Chyle Leakage after Left Lateral Neck Dissection for Thyroid Cancer
  • 症例 MRIによる胸管描出が参考となった左甲状腺癌術後頸部乳糜漏の1例
  • ショウレイ MRI ニ ヨル キョウカン ビョウシュツ ガ サンコウ ト ナッタ ヒダリ コウジョウセン ガン ジュツゴ ケイブニュウビロウ ノ 1レイ

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抄録

症例は57歳,男性。甲状腺乳頭癌 (T2N1M0) の診断で,甲状腺左葉切除+左頸部リンパ節郭清術 (D2b) を施行した。術翌日より経口摂取開始して頸部ドレーン抜去した。2病日より左頸部に10cm大の腫脹みられ,試験穿刺で乳糜液の排出を認めた。低脂肪食で経過観察するも腫脹は軽減せず,術後12日目に再手術を施行した。再手術当日に乳製品200mlを摂取してMRIを施行し胸管の走行と,嚢胞への流出部を確認して手術にのぞんだ。前回の皮膚切開を使用してアプローチした。乳糜漏出部はMRIの所見と同様に左内頸静脈角部にあり,切開創部より採取した皮下脂肪織をプレジェットとして,マットレス縫合で閉鎖し,タコシールでカバーして乳糜漏はみられなくなった。術後経過は良好で常食摂取でも乳糜の排出なく再手術後5日目にドレーン抜去,8日目に退院となった。

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