鎌状赤血球性発作をきたしたナイジェリア人女性

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タイトル別名
  • Acute painful crisis in a female Nigerian patient with sickle cell disease
  • 症例報告 第1回日本血液学会関東甲信越地方会 会長推薦演題 鎌状赤血球性発作をきたしたナイジェリア人女性
  • ショウレイ ホウコク ダイ1カイ ニホン ケツエキ ガッカイ カントウ コウシンエツチホウカイ カイチョウ スイセン エンダイ カマジョウ セッケッキュウセイ ホッサ オ キタシタ ナイジェリアジン ジョセイ

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抄録

症例は38歳,ナイジェリア人女性。8歳時に鎌状赤血球性発作を起こし鎌状赤血球症と診断されていたものの,治療は受けていなかった。3日前から全身の疼痛と発熱,貧血,黄疸をきたし近医を受診し当科に入院した。臨床経過と検査所見より鎌状赤血球性発作と診断した。疼痛管理,抗菌薬および輸血等の支持療法にて全身状態の改善を認めた。鎌状赤血球性発作とは,変形した鎌状赤血球が細動脈を塞栓させることによって起きる疼痛発作である。本邦の国際化が進んでいる現在,鎌状赤血球症の患者を診る機会は今後も増える。外国人を診察する場合においては家族歴や既往歴になくとも,本疾患を疑い適切な対応をしてゆくことが,今後の国際化していく日本社会の中においては重要である。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 56 (1), 30-34, 2015

    一般社団法人 日本血液学会

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