シクロフォスファミドが奏功した脳アミロイドアンギオパチー関連白質脳症の1例

• 萩原 悠太

  聖マリアンナ医科大学神経内科

• 柳澤 俊之

  聖マリアンナ医科大学神経内科

• 熱海 千尋

  聖マリアンナ医科大学神経内科

• 眞木 二葉

  聖マリアンナ医科大学神経内科

• 清水 高弘

  聖マリアンナ医科大学神経内科

• 長谷川 泰弘

  聖マリアンナ医科大学神経内科

書誌事項

タイトル別名

• A case report of cerebral amyloid angiopathy-related inflammation treated with cyclophosphamide
• 症例報告 シクロフォスファミドが奏功した脳アミロイドアンギオパチー関連白質脳症の1例
• ショウレイ ホウコク シクロフォスファミド ガ ソウコウ シタ ノウ アミロイドアンギオパチー カンレン ハクシツ ノウショウ ノ 1レイ

抄録

症例は78歳の女性である．MRIで両側前頭葉に白質病変をみとめ，認知機能障害，右片麻痺が進行し紹介入院となった．原因は特定されなかったがステロイドパルス療法にて病巣，症状ともに改善し退院した．3ヵ月後同症状が再燃，MRIで白質病巣が拡大し再入院となった．ステロイドパルス療法をおこなうも症状は進行した．MRI T₂*画像と合わせ脳アミロイドアンギオパチー関連炎症（cerebral amyloid angiopathy related inflammation; CAA-I）と診断しシクロフォスファミド（CPA）パルス療法を2クール施行．白質病変とともに意識障害，片麻痺は改善し独歩にて退院した．わが国ではCAA-IへのCPA投与は報告がないが，ステロイド抵抗性のばあいは早期からもちいるべきものと思われる．

収録刊行物

• 臨床神経学

  臨床神経学 54 (1), 46-51, 2014

  日本神経学会

キーワード

• 脳アミロイドアンギオパチー関連白質脳症
• シクロフォスファミド
• アポリポ蛋白E

詳細情報

• CRID: 1390282680012819968
• NII論文ID: 130004921134
• NII論文ID: 40019945031
• NII書誌ID: AN00253207
• DOI: 10.5692/clinicalneurol.54.46
• COI: 1:STN:280:DC%2BC2czlvFSjsA%3D%3D
• ISSN: 18820654
• ISSN: 0009918X
• NDL書誌ID: 025150842
• PubMed: 24429648
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025150842
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014079879
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可