ミクログリア機能調節因子TREM2と神経変性

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タイトル別名
  • Neurodegenerative disease and TREM2

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抄録

TREM2遺伝子の異常は,多発骨囊胞と白質脳症を主体とする稀少常染色体劣性遺伝疾患であるNasu-Hakola病をひきおこすことが知られており,ミクログリアにおけるTREM2分子の機能について精力的に研究されているが,ヒト脳組織内ミクログリアTREM2の検出は難しく思うように研究が進んでいないのが現状である.一方,2013年TREM2遺伝子の一塩基変異がアルツハイマー病発症のリスク上昇に有意に関連しているという論文が発表された.TREM2の発現や機能については,いまだ解明されていない部分が多く,今後それらが明らかにされればTREM2はアルツハイマー病の新規治療標的となる可能性がある.

収録刊行物

  • 臨床神経学

    臨床神経学 54 (12), 1122-1124, 2014

    日本神経学会

参考文献 (8)*注記

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